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みんげい おくむら トップページ > 過去の特集 > 2020年の特集 > 2020年新春企画 > 1月1日 朝鮮の紅白の碗


朝鮮
(中国から見る北朝鮮。二つの国を結ぶ橋は日本が作ったもの。近代の複雑な歴史が絡み合う場所でもある。)



朝鮮 紅白の碗




2018年に初めて中国の東北地方を旅した。
広く、吉林省から黒竜江省、内モンゴルに遼寧省。
旅のクライマックスが北朝鮮と中国の国境エリアだった。

あまり北朝鮮のことを意識をしたことがなかったが、
眼前にその国とそこに生きる人たちを見た瞬間に自分の中の何かが変わった。


もともとこの旅は、
外村 吉之介の「満州・北京民芸紀行」をベースに組み立てたものだったが、
その過程で満州国、及びその前後の時代背景や歴史に非常に興味を持った。


かつて彼らは下関から釜山に渡り、
鉄道で朝鮮を南から北へ(当時は分断されていないが)、そして満州国へ。
と旅をしたのだった。



不思議なことだが、頭の中ではわかっていた、
文化の道は、中国から朝鮮を経て日本へ。ということ。
しかし、北朝鮮という謎の国家を挟んだことでか、
どこかリアルに思えなかったそれ。


しかし、
橋一本で、中国と繋がっているその国も(その橋は日本が昔作ったものだが)、
まだ分断されて数十年。
長い朝鮮の歴史のほんのほんの一部分なのだ。



朝鮮
(李朝白磁の面取り花瓶。小さいものだが恐ろしいほど美しい。迷いに迷って買うのを断念したら次の訪問時には売れていた。)



中国の良いものを提示していこうと思う時、
そのある意味の日本との中間地点であり翻訳者であり、
また独自の歴史ももっている朝鮮はやはり面白い。
みんげい おくむらの文脈の中では省くわけにはいかない。


そこから猛烈に朝鮮の、
手に入れられる(我々に手が届くような)手工芸を追いかけている。


古いものから最近のものまで。



陶磁器、漆器、木工、金工、布織物、編組品、民画、
などなど、もうキリがないが、
民藝館や東洋陶磁美術館(大阪)で見てきたものは
所詮ガラスケースの向こうのものであり、
やはりよいものも大したことないものも、
手にとって、あるいは騙されて(時代や値段)それでこそ身につくのが我々の稼業だ。



朝鮮


朝鮮


朝鮮



陶磁器に関しては、
文献で理解しきれないことや、感覚的なところを補うために、
2019年はわざわざ小鹿田の陶工である坂本創さんにもくっついてきてもらい、
理解を深めた。

これはこれで良い旅だった。創さんにとってもそうであると願っている。


朝鮮 (二人で石焼ビビンパを食べる。よく食べ、よく飲んだ旅でもあった。)



ところで、
個人的に本で知っていた知識から
やっと自分の知識になっていった多くのことがらがあるが、
果たしてお客様にそれを押し付けるべきだろうか。

それはそう思わない。


もちろん興味のある方には学んでもらえたら一層楽しいだろうが、
他の焼き物同様、できれば使ってみてほしい。
そう思っている。


2020年の正月、
少し古いもので、そこまで値の張らないもの、
それも紅白。
一応正月気分で紅白の碗を選んだ。


前から販売しているものだが、
せっかくなので正月初売り?少し買いやすくと考え、
20%のポイント還元(通常は1%だからお得でしょう!)をしてみる。
(1/1から1/15までです)


日常の食器としても、
お茶の楽しみとしても使える碗だと思う。


それぞれなかなか味がある。


気取りのない形で、他の産地の焼き物ともすんなり馴染むだろう。


朝鮮の工芸の興味があるが、いまひとつ入り口がわからない、
という方はどうぞこの辺からどうでしょうか。


朝鮮 紅白の碗 商品一覧はこちらから





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