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黒タイ族の手仕事



黒タイ族は、ラオス北部のルアンナムター県の中に、
比較的人口が多い少数民族です。


現在では日常生活の中で伝統衣装を着る人を見かけることはほとんどありませんが、
暮らしは穏やかで、農業を中心にした伝統的な暮らしです。

多くの家が高床式の伝統的な家に3世代で暮らし、
畑や田んぼの仕事や家事の合間に女性達が自分達で育てた綿や、
養蚕をして作った絹で織物をしています。






一日黒タイ族の村を歩いていると色々な美しい暮らしに出会います。





朝、朝露に濡れた田んぼのあぜ道を歩き、
村に入ると鶏が鳴きます。鴨の一家が目の前をせわしなく横切ります。

家々から立ち上る煙は朝食を作っているところ。

早い家はもう染めた糸を干したり、野良仕事を始めます。

子供達は川向こうの学校へ行くためか、みんなで川を渡ります。



そうこうしていると、男性は畑や田んぼへ。
女性が高床式の家の下で織物を始めます。

小さい子供はお母さんにくっついた手伝ったり邪魔したり。





お昼は子供もお父さんも集まって皆で昼食。

おじいさんは食後にゆっくりと昼寝。
傍らでおばあさんが糸を紡ぎます。


番犬も織り機の下で昼寝したり、
村全体に、なんともゆるやかな時間が流れます。


夕方は、暗くなるまでそれぞれの仕事をします。




高床式の家には基本的に「部屋」がありません。

家族全員が常に同じ空間で過ごします。

とても仲が良く、そんな姿を見ているだけでなんだか羨ましくなります。



お金や情報が沢山入ってくる時代になり、
黒タイ族の暮らしも変化のまっただ中。

今後、いったいこの手仕事がどうなっていくのか全くわからない状況ですが、
H.P.E.の谷さんは「やれるだけやる」と言います。

その力強い言葉を信じ、こちらは彼ら彼女らの手仕事を
正しく伝えていくのみです。




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