波佐見焼の新しい形「HASAMI」のみんげい おくむら限定品。当店のみの取り扱いとなります。
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しょう。あれは確か、最初の展示会の前後で、2010年の春。中川政七商店の中川淳
さん(※みんげい おくむらで取り扱いの「遊中川」「粋更」「中川政七商店」の
社長)の紹介だったと思います。
馬場匡平(以下:馬):そうですね、展示会の時は直接合えなくて、その後、電話
やメールのやりとりが中心でした。
奥:匡平君のメールや電話での印象は「大丈夫かな?」って感じで頼りない感じが
しましたが、実際会ってみると意外としっかりしていた。笑 そっちはどんな印象
でしたか?
馬:電話が最初でしたね。「波佐見に来て、現場を見たい。」って言った時、正直
「この人、おかしな人なんじゃないか!」と思いました。笑 でも実際すぐに来てくれ
て嬉しかった。今でも少しおかしな人だとは思っていますけどね。笑
奥:どうもありがとうございます…。せっかくなので、HASAMIシリーズが作られる
長崎県の「波佐見」町と「HASAMI」について簡単に教えて下さい。
馬:波佐見町は、長崎県にある、小さい町で400年という長い歴史を持つ陶磁器の産地
です。歴史は、同じくらいの有田の下請け産地であったため、その名はあまり知られて
いません。町の4割の人が焼き物関係をしています。実際、HASAMIを一緒にやって
いる窯元・型屋さんなどは、父の同級生だったりします。
そこで作られる「HASAMI」は、「道具性」「武骨さ」「遊び心」を
キーワードにしたブランドです。関わる人(作る人・使う人)が一人でもかけると出来
ないブランドですね。
馬:あのツカミは良かったですね。笑 いつもはあんまり喋らない窯のおっちゃん
達も深夜バスには爆笑。おかげでみんなよく喋ってくれた。もともと来てもらう前に
みんげい おくむらのブログで映画とか音楽とかの趣味はなんとなく知ってたけど、
色々共通点があって面白かったなぁ。
奥:そう。匡平君も服飾やインテリアなどの道を通ってきているからか、共通の
話題が多かった。ビート文学やスパイク・リー、リー・ペリー、スタジオボイス
アメリカ古着などなど、会う度に色々話題が膨らみましたね。
馬:あとは、ダージリン急行!(※ウェス・アンダーソンの映画)。まさか男同士であの
映画の良さを語り合うとは。笑
奥:そんなこんなで年末くらいだったか、僕の方から、HASAMIでこんな色がやれたら
面白いかな、なんて話をしたことが今回のコラボのきっかけでしたね。
HASAMIは当店でも抜群に人気で、それは嬉しいんだけどせっかくだから波佐見とか、
日本の産地とかってことをもっとアピールしたくて、既存のライン以上に日本らしい
色合いでやれたらなぁなんて。
馬:そうでした。サンプルで失敗したもの、外したものを含め、いくつかやりましたね。
奥:このコラボレーションはどうでした?
馬:ブランドとしては、コラボ企画みたいなものはまだ早いかなぁ。と思っていたの
ですが、将来的には、やりたい事の一つでもありましたし、おくむらさんとやるのなら、
楽しくなるだろうなぁと思って、「やりましょう!」とお答えしました。
この2色はどうでしたか?
馬:コンは、比較的に難しくは、ないのですが、サクラは、色が出なかったり、
土と釉薬が合わずに手こずりましたね。窯元と話し合いをし、焼き方を変えたりして、
なんとか出来上がりました。
奥:とても良い、期待以上の色だったと思います。みんげい おくむらとして初めてのコラボを
HASAMIでさせてもらったのは、匡平君と自分の感覚が近いところが多くて、細かいニュアンス
を簡単に理解してもらえるから心強かった。飲みながらの話じゃないですけど、「この世代の
この感覚」から生み出される焼物とか道具がもっと生まれても良いのではないか、と。
このコラボはそのきっかけ作りになったら良いですね。
馬:そう思います。
奥:ちなみに、改めて「HASAMI」はどんな人に使ってもらいたいですか?
馬:「自分の毎日を楽しくしたい!」と思っている人に使ってもらいたいですね。
奥:最後に、今後どんなことをしていきたい?
馬:HASAMIのコンセプトでも、言っているのですが、言葉にはできない不思議な
力をもった、愛される"道具"を作りたいのです。
奥:次回の新作も楽しみですね。期待しています。ありがとうございました。
馬:ありがとうございました。