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みんげい おくむら トップページ > 民藝に関する読み物 > 民藝館(民芸館)へ行ってみよう > 民藝館リスト > 益子参考館





益子焼の歴史は意外に新しい。

1852年(嘉永五年)大塚啓三郎によって始められたと言われています。
江戸時代も末期のこと。

実用品を主にした益子焼の歴史は、大正時代に、
民芸運動の陶芸家、濱田庄司(はまだしょうじ)が益子に住み、
益子の土を生かした独特な作品を作りだしていったことにより大きく変わります。
濱田庄司は後に国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されます。

財団法人 益子参考館は、陶芸家 濱田庄司が自ら参考とした品々を、
広く一般の人々にも「参考」にしてほしいとの意図によって、開設された美術館。

濱田庄司の自邸・工房の一部を活用し、その蒐集品と自身の作品、
また僚友であった河井寛次郎、バーナード・リーチらの作品を展示しており、
美しい自然に囲まれ、なんとものんびりした素晴らしい場所です。


益子参考館 益子参考館


訪れたゴールデンウィークの前は丁度新緑の盛り。素晴らしいグリーンが町いっぱいに広がります。

益子は今も町全体が焼物の町。

濱田庄司の自邸はそれ自体がとても素晴らしく、重厚なもので、しかし、
なんとなくホッとするようなそんな雰囲気。

展示品は日本のみならず、世界各地のものが多数展示されており、
民芸というキーワードで世界の暮らしがつながっていることが感じ取れます。

広いスペースを有効につかった展示も程よく、
じっくりと時間をかけて鑑賞することができます。

益子参考館 益子参考館 益子参考館 益子参考館


濱田庄司が作陶していた工房や登窯も見ることができます。


益子参考館 益子参考館 益子参考館 益子参考館


濱田庄司が最もお気に入りだったいう母屋は、喫茶も併設されており、
心地よい空間が広がる中、多様な展示品を見ることができます。

個人的にはここが一番お気に入りです。

和のものも洋のもの、アジアのものもうまく空間に馴染んでいて、このへんは我々の生活にも取り入れられる
エッセンスではないかと思います。

益子参考館 益子参考館 益子参考館 益子参考館
益子参考館 益子参考館 益子参考館 益子参考館


天気が良い日は居心地が良く、
田舎の親戚や祖父母の家にきているかのような錯覚に襲われます。

田舎を求めてこの地を選んだ濱田庄司の時代とはきっと景色も変わってしまったこの町でしょうが、
現代に生きる私たちにとっては、十分田舎を感じることができます。

車の往来も無く、窯が最も盛んだった頃の町の風景に思いを馳せると
なんだか心が熱くなる想いがします。


益子参考館 益子参考館

ネコも昼寝するこの素敵な空間。
民芸のこと、濱田庄司のことを学べるだけではなく、
日本の田舎の良さや、暮らし、いろんなことを考えさせれる場所です。

是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

(完)



益子参考館

〒321−4217
栃木県芳賀郡益子町益子3388
電話番号:0285−72−5300
開館時間:9:30 (開館) 〜 17:00 (閉館)(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館、翌日休み)
    12月28日〜1月4日(年により若干の変動あり)
    2月上旬(展示換え休館:1〜2週間、年により変動あり)
    臨時休館あり
入館料:大人 800円   子供(中学生以下) 400円



美術館地図

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アクセス:
<鉄道・バスの場合>
東北新幹線・東北本線(宇都宮線)宇都宮駅下車→東野バス益子行き45分 益子参考館前下車→徒歩3分

東北新幹線・東北本線(宇都宮線)小山駅→水戸線下館駅→真岡鐵道益子駅  益子駅より徒歩35分・タクシー10分

<お車の場合>
常磐自動車道 谷和原 IC→R 294 下館→真岡→益子東北自動車道 都賀 JCT→北関東自動車道 宇都宮上三川 IC→真岡→益子

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