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大阪日本民芸館訪問記





この民芸館は、1970年 日本万国博覧会のパビリオンとして建設。
1971年 大阪日本民芸館として開館されています。

万博終了後、展示館の建物を引き継いで、柳宗悦の提唱した「民芸運動」の西の拠点として装いも新たに開館したのが、大阪日本民芸館です。
正面には、「平和のバラ園」「日本庭園」「国立民族学博物館」などの文化施設群があり、
緑に包まれた万博記念公園の文化的心臓部に位置しています。

初代の館長は、柳宗悦とともに民芸運動を推進してきた陶芸家の濱田庄司(*)(1894-1978・人間国宝)。
現在は、日本民藝館(東京・駒場)の名誉館長、工業デザイナーの柳宗理(やなぎ むねみち)(*)が当館館長を務めています。

展示は、日本民藝館(東京・駒場)と大阪日本民芸館の収蔵品を中心に、陶磁器、染織品、木漆工品、
編組品など国内外の民芸品を展観する特別展を、年2回(春季と秋季)開催しています。
また、催事として特別展ごとに〈記念講演会〉を行っています。
(以上、大阪日本民芸館HPより)


大阪中心部から電車で30分ほど、伊丹空港からもほど近く、アクセスが良いのが特徴です。

また、万博記念公園内にありますので、
公園内のその他の施設も含め、1日たっぷり過ごせるのがここの施設の特徴です。


他の民藝館と同様に、日本と世界の様々な民芸品が展示されていますが、
中庭を囲んでぐるーっと展示室が続くここの民芸館は、見応えたっぷりです。

第二展示室にずらりと並んだスリップウェアはとても見事です。
個人的にはここの空間がとても好き。



大阪日本民芸館と国立民族学博物館(みんぱく)

万博公園内には、大阪日本民芸館だけでなく、国立民族学博物館(通称みんぱく)があり、
こちらも必見です。

単純に、世界の暮らしをこれほどの規模で体感できる施設はなかなか無く、子供でも楽しめる
展示&体験型の博物館なのですが、
(旅行好きの私は、ここにいるだけでなんとも言えずわくわくしてしまいます。)


一歩踏み込んで、「民藝」と「民具」の違いを考えてみるとより深く楽しむことができそうです。




左からインドのゴミ箱。アフリカの染め物&織物。中国やアジアの少数民族の暮らしや衣装。




左からアフリカの床屋の看板。中国雲南省の藍染め。日本のアイヌの伝統家屋やその道具。



大衆のために作られた、使うことを前提の道具全てが「民藝」なのか?


みんぱくにずらりと並んだ世界の民具と、民芸館に並んだ民芸を見比べてみると、
言葉にはできなくとも、なんとなくわかってくるものがあるかもしれません。


柳宗悦は、「民藝」と「民具」の違いを、

「もの」と「こと」
「哲学(美学)」と「科学」
「規範学」と「記述学」
「価値学」と「経験学」
「かくあらねばならぬ」と「かくある」
「質」と「量」
「観る道」と「知る道」

と表しています。




民藝という言葉の理解を深めるなら、この大阪日本民芸館はとても良い場所なのだと思います。




他にもある、大阪日本民芸館の魅力


大阪在住ではない人が、あえて大阪日本民芸館に行く理由があるのでしょうか。
もし民藝に強い興味がないとしても、
みんぱくは面白いですし、もしかすると、これが一番大きな理由になるかもしれません。

万博公園のシンボル「太陽の塔」。


そう、あの岡本太郎さんの「太陽の塔」がここにあるのです。



そして、時期が良ければ、大阪日本民芸館の前には
広大なバラ園があり、バラが咲き誇っているのです。




2枚目は太陽の塔の裏側。裏側があるなんて初めて知りました。バラ園のバラは種類も数もそれはそれは見事です。


このように、万博記念公園の敷地は広大で、
芝生でゆっくり過ごすだけでも楽しいですし、色々な施設を見て回っても楽しい、
素晴らしい場所なのです。


大阪近辺の方、または大阪に行く機会のある方、
是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

大阪日本民芸館


大阪日本民芸館

■所在地:千里・万博公園内 大阪府吹田市千里万博公園10-5
■電話:06-6877-1971
■開館時間:午前10時−午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:毎週水曜日
■入館料:一般700円・高大生450円・小中生100円(20名以上は団体割引)
     ※障害者手帳などをお持ちの方は福祉割引が適応されます。



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アクセス
■大阪モノレール/「万博記念公園駅」下車徒歩15分、「公園東口駅」下車徒歩10分。
■バス/阪急茨木市駅・JR茨木駅・北大阪急行千里中央駅から路線バスで「日本庭園前」下車徒歩10分
■車/万博記念公園内「日本庭園前駐車場」(有料)から徒歩5分


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