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2024年 中国東北買付け
2024年6月、
福建省(および広東省)、貴州省に次いで、
これまた五年ぶりの訪問となった中国東北地方。
中国東北地方と言っても、
広すぎるので、
今回は遼寧省だけ。
吉林省、黒竜江省、内モンゴルの再訪問はまた別の機会とする。
大連に降り立ち、
まずは北朝鮮国境の町、丹東へ向かった。
(高鉄(中国の新幹線)から見る、東北の風景。素朴な村や町と広大な土地が延々に広がる)
丹東と、その周辺に住む朝鮮族の知り合いを訪ねて。
(丹東は中国では小規模都市と言ったところだろうか。確か70万人ほどの人口だった気がする。)
川の向こうは北朝鮮だ。
丹東は北朝鮮との橋が掛かり、
車や列車の往来がある。
それ以北は、
ずっと川から向こうに北朝鮮が見えるのだが、
丹東から見える景色は作り物だと言われることもあり、
丹東から離れるほどリアルな北朝鮮が見える気がする。
働く農夫など、対岸の中国をどう見ているのだろうか。
これまで丹東は寒い季節に来たことが多く、
春から夏に向かうこの季節は、
寒い寒い冬との良い対比だった。
夕方になると、串焼き屋や焼肉屋が
みな、外にテーブルや椅子を出し、
屋外営業を始める。
暖かい時期を最大限楽しもうというのか、とても雰囲気が良い。
良い季節を旅できたことは旅自体の楽しみではあったけれど、
買い付けに関して言えば、
残念なことに豊作とは言えない出来だった。
朝鮮族の人たちはコロナで丹東への人の訪問が減り、
仕事や機会を求めて国内で引っ越したり、
親戚を訪ねて韓国へ移住したりしていた。
その中では中国に残った人たちと、
ひさびさの再会を祝えたのは良かったけれども。
お祭りのお面だったり、
使われてきたポジャギが手に入れられたことはなかなか良かった。
大都市、瀋陽と大連
丹東やその周辺でもし買付が進まなかったら、
というプランBは、瀋陽へ足を運ぶことであった。
瀋陽は遼寧省の省都で、
東北随一の重工業から発展した大都市である。
(丹東から瀋陽に移動すると、大都会すぎてクラクラするぐらい。)
何度も通過した町ではあるが、
買付は初めて。
ビルだらけの、いかにも中国の大都会であるけれど、
青空骨董市はどこか庶民的な風情があり、
さまざまなものが売りに出されていたし、
横の川では太公望たちがのんびりとした時間を過ごしていた。
瀋陽でも短い時間で骨董市や、庶民的な市場を歩き回ったが、
こちらも豊作とはいかず、
微々たる買付となった。
そもそもコロナ以前もそうであったが、
冬が厳しいこのエリアの、
かつて外村吉之助が満洲の民芸調査でスケッチに残したような、
東北の暮らしの道具はまずなかなか見つからない。
全国的にどこでも見かけるようなものばかりだった。
瀋陽から大連へ向かう。
(鉄道の大連駅から街を望む。ロシアや日本との歴史を感じさせる建築が残る町。)
(こちらも瀋陽ほどの大規模都市ではないが、かなりの都会。日系企業も多く、洗練された感じがある。)
大連は東北買付の入り口として、
今までも4、5回歩き回った町なので、
ある意味勝手知ったる町ではあるが、
コロナ前に比べると骨董屋は2/3ほどになったような気がするし、
とにかく元気がない。
中国全体の不景気を感じる。
(青空骨董市は家の要らないもの一切、といった感じでレベルが低かった。)
(こちらもやはり東北らしいものは見つからなかった。)
東北の素朴な道具のみを扱う古物屋はどこへ行ったのだろうか。
次の買付へは黄色信号という感じだけれども、
少量ながら買えたものは良いものばかりだったので、
それは一安心。
磁器類は東北のものではないが、
それまたいかに広い範囲にモノが流通しているかを想像してもらえれば、
少し面白いかもしれない。
モノも旅をしている。
2024年 中国東北買い付け 商品一覧