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台湾茶を巡る旅


台湾 お茶を巡る旅



当店では、台湾の北埔という町の、寶記製茶所の古さんの東方美人茶を販売しています。
(東方美人茶のページはこちらから。)



東方美人茶を始めとして、すっかりどっぷり台湾茶の世界にハマっているのですが、
そういえば、東方美人の茶畑以外、台湾で見たことが無いな、とふと思いました。

そこからふつふつと台湾の茶産地を巡る旅への気持ちが沸いてきて、
あれこれ産地のことなどを調べ始め、2016年秋、いよいよ旅に出てきました。



台湾の茶産地



台湾は九州ほどの国土ですが、地形は複雑です。
何しろ日本より高い山があるくらいですから(意外と知られていませんね。)

買い付けなどで普段メインに訪れているのは台北。
台北市内にも木柵(木柵鉄観音)という茶産地がありますし、
台北県で言えば坪林郷(文山包種茶)など。意外と台北近辺にも産地があります。


日本の静岡や鹿児島といったお茶産地を想像すればわかるのですが、
お茶は別に高いところで育つ訳ではありませんから、
台北の近くに産地がある、と言われても不思議ではありません。

ただ、こんな都会にまさか…とは思いますが。
木柵なんて地下鉄ですぐに行けちゃう訳ですから。



しかし、どちらかと言うと「おー!こんな茶畑の景色が!」というものが見たいので、
今回、狙いを絞ったのは高山茶の産地です。


台湾茶を巡る旅


見たかったのはそう、こんな景色。


そうなってくると、台中県、南投県か、嘉義県の茶産地になります。
嘉義には、日本人によく知られた阿里山烏龍茶があります。
阿里山は景色も素晴らしいのだけど、ちょっと日程的に今回は断念。

少ない日数で効率的に回れるように、台中県と南投県の方面に絞りました。

台中県は梨山。南投県は杉林渓、鹿谷、そして台湾紅茶の産地である、日月潭の周辺(魚池)。
このあたりを巡る旅に。


台北から出発したので、北埔も回って毎日ひたすらお茶を飲み続け、お茶を知る旅。
楽しいけどお茶酔いし、毎日なかなか過酷でした。


台湾茶を巡る旅


これは友人宅で、お茶業に関わる叔父さんと、58度の高粱酒(台湾の金門島名産)を飲みながらのお茶時間。
台湾の茶人は酒とお茶を同時に飲むらしい。
(まあこれは望むところなんだが。)



お茶と民藝?



お茶は世界中で暮らしの中にあるものです。
お茶の木があり、その葉を摘み、製茶し、飲む。

昔は全てが手作業でした。
今は機械を使うところも多いけれど、手作業を大事にしている農家さんもいます。

あれ、焼物なんかと似ているな。

コンテストを大事にしている農家さん。そういうのに興味が無い農家さん。
自分の家でパッケージまで作り、販売までする農家さん。
どさっと問屋に卸して終わりの農家さん。


あれれ、これまた日本の焼物なんかとよく似ている。


お茶作りを追いかけていくと、民藝と共通するものが沢山あります。
この旅の記録を通して、うちが大事にしているものに共感してもらえたら、とそんなことを思ったり。


台湾茶を巡る旅



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