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好きなお茶



好きなお茶のこと



台湾茶によりその扉が開いてしまったこの世界。
ずぶずぶと足を踏み入れ、もう抜け出すことはできない。

知ってしまったものの罪、でしょうか。



どの酒だってそうであるように、お茶もまた、
幅も広ければ、底は限りなく深い世界。


これからお茶を好きになりたい、と思う人がいればいいな、
と思い、何か参考になれば、と
自分の好きなお茶のことを書いておく。



お茶作りを知り、好きになる



自然派ワインとビオワインといわゆるワイン、
その違いをスラスラと説明できる人がいるだろうか。

それを細かく話すのはまた別の機会として、
ぶどう作りとワイン作り。大きく2つの段階があり、
そこにそれぞれ差が出てくるのだ。


お茶も同じようなもので、
まずはお茶の葉ができるまでの環境、そしてそれをどう製茶するか。
というところがある。


僕は小規模な家族経営か、それに準じるような茶園のものが好きで、
それは茶が生態茶(自然生態茶)であったり(いわゆるオーガニックに近い)、
野放茶(野茶・野生茶)であったり、
大規模には絶対にできないものだ。

その年の気候によって茶葉は影響を受けやすい。
収穫されたものをどうやって製茶し、良いお茶にするか。
これはまさに手仕事なのだ。
そのプロセスまでもが見えるような、そんなこだわりをもったお茶が好きだ。
(当店で取り扱いの台湾の東方美人茶はまさにそんなお茶です。)


先のワインで言えば、自然派ワインを愛する人にはきっとこの手のお茶は受け入れられるはずだ。
コーヒーのプロに聞くと、コーヒーにもそういうものがあるらしい。


正直なことを言えば、そんなに鼻が良い方じゃない。
だから、お茶の味については語りきれない。
ただ、その生産者がどんな風に作っていて、どんなものを目指しているか。
そこに触れれば、そのお茶が自分が好みかそうでないか、はすぐにわかる。
うつわ選びと似たようなもんだ。


そんな風にして選んだお茶には力がある。
大地の力であり、茶の力である。


飲むと、身体の隅々までその力が届くような。

腹の底がグググっと温まるような。


そんなお茶が好きだ。



特定の種類、というよりもまずはお茶の哲学みたいなところになってしまったな。笑