鄭惠中(ジェンフイジョン)さんは台湾の中和市で綿麻素材のリラックスウェアを作っています。昨今では日本の雑誌「暮らしの手帖」や「旅」などが注目。正規取り扱い・通販。
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台湾 鄭惠中(ジェンフイジョン)さんのリラックスウェア
鄭惠中さんは台湾、台北近郊で25年以上にわたって衣類を作っています。
ジェンさんの工房やアトリエは、台北から少し離れた中和市にあり、
その一角は庶民的な路地で、いつも暖かい日が差し込み、どこかのんびりとした穏やかな雰囲気です。
そしてそこには絶えず地元の人や彼に衣装をお願いする演劇などの関係者が出入りしていて、賑やか。
台湾原住民の話をするジェンさん。2014年4月の工房訪問時に。
台湾の原料にこだわり、それを地元の人々の手を借りて、時々に比率を変え綿麻生地にし、
鮮やかに、様々な色に染めていきます。
アトリエには鮮やかに染まった服が沢山。本当に沢山すぎて選ぶのが一苦労。
着心地の良い、道具としての服
ジェンさんの服はまさに道具。
年齢、性別を問わない作り、そして特別なブランドタグも付いていない。
平面裁断がベースでぺたんこだし、もともとちょっとシワ感があるのでくしゃっと丸めて旅に持っていける。
着ると、寝間着ではない、気持ちと体のリラックスがあります。
こんな服なかなか無いなぁ、というものづくりです。
当店でも扱い始めて3年。少しずつお客様に定着してきて、
着心地の良さや色バリエーションをお褒め頂いております。
トップスももっとあれば、のお声にお応えして、2014年春よりトップスの取り扱いも拡大。
お洒落にも着られますが、お洒落を意識するというよりは日常の「道具」として。
気遣いなく使ってもらいたいものです。
ジェンさんの服の特徴
生地は台湾南部でジェンさんの指示のものを作ってもらっているそうです。
綿麻のものが大半ですが、綿のものもあります。
南国台湾のものらしく、薄手のものが主です。
染料ももちろん天然に近いものを使いますし、
彼の服の特徴でもある「色」は、染料を使い切るまで染めるため、染める都度微妙に色が変わっていくのが特徴。
ボタンや糸も自分達で染めて使っています。
大量生産の服作りでは絶対に不可能なものづくりの仕方。
そこが良いなぁと思うけど、色作りには極めて熱心で、
色の配合を試した結果はいつもノートにびっしりと。
縫製は近所のおばちゃん達が家でやったりしています。
地元に雇用を生み出す、素敵なあり方。
そんなジェンさんの生地と色で作られた服は、締め付けがなく、とてもリラックスできます。
そして、彼が台湾原住民や各地の少数民族地域を回って得た知識から作られる、
平面裁断の衣服は、独自の美しいラインを描きます。
自然の色同士ですので色合わせをした時に違和感が生まれにくく、組み合わせが無限に楽しめます。
サイズや性別をあまり意識しないのも彼の作る衣服の特徴です。
実際、台湾ではアトリエに出入るする人や、台湾でジェンさんの服を扱うお店に来るお客さんを見てみると、
本当に年齢幅が広い。同じカットソーを20代から60代まで着られる。
男女も問わずに。
そんな服、他には無いでしょう。
近年は日本でも「暮らしの手帖」や「旅」、「天然生活」などいくつかの雑誌の取り上げられ、
その服を通した考え方が少しずつ日本にも紹介されつつあります。
当店も同様にジェンさんの服を通しながらもその世界観を少しずつ紹介していければと思っています。