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スンバ島のイカット

2013年 インドネシア スンバ島 絣の旅 その2



デンパサール(バリ島)から飛び立ったプロペラ機は、眼下にインドネシアの島々を見下ろし、
穏やかに進んでいきます。思いの外きれいな機体、そして安定感ある飛行。
海の美しさに感心していると右手に緑豊かな島が見えてきました。スンバ島です。
見えているのは西側。緑豊かで起伏に富んでいます。
しばらくすると少し土気のある土地が見えてきて、東側に入り、飛行機は高度を下げます。

2013/6/9 午後、スンバ島東側のワインガプ(Waingapu)にあるワインガプ空港(正式名称はMau Hau Airport)到着。
細い滑走路に掘建て小屋のような空港。飛行機から降りて、各々歩いていきます。
遅れて、係員に引かれた荷物が到着、手荒く手動のベルトコンベアに投げ込まれ、はい、到着です。



苦闘3時間、南東部の絶景の宿へ。



宿へはワインガプから南下して山を越え、悪路を含め3時間。笑
google mapで宿の場所は調べていて、住所を打ち込んでも正確な場所は表示されないから
大方凄いところなんだろうとは予想していたけど、ここまでとは。

悪路とは本当に悪路。
ワインガプの町を出てしばらくの後、山道の未舗装エリアをぐんぐんと進みます。
岩で車の天井に頭をぶつけるくらい跳ね上がったり、まさかここは通れないだろうというぬかるみだったり、
そんな道を。何せ道は一本しかないのですから。そう、すれ違いも大変。バックの技術の高さに驚きます。
後半の半分はもう苦痛で苦痛で。
しかし、それを耐えて耐えて、日が傾きかけた頃に絶景の宿に到着。


バンガローが5、6つ。
オーナーの母屋兼、宿泊者の食事&リラックススペース。
そしてプール。
※このページ最上部の写真は、宿のプールからスンバ島の南部の海岸を臨む景色です。



ここが旅のベース。
6泊中5泊(1泊はイカット買付けの道中でワインガプに民泊)。


スンバ島のイカット
スンバ島のイカット
※一番下は宿のバンガローから眼前に見る景色。上から二段目真ん中、宿でもスンバのイカットをインテリアに使用。




空港を出て30分ほどで携帯の電波は切れ、
電機も自家発電のもので1日3時間だけ。ガスは無し。
まさに秘境のリゾート、という感じ。

ネットは通じないけれど、一日の終わりに良いスピーカーにパソコンを繋いで好きな音を流す。
インドネシアのビール、ビンタンを急いで冷やし夕暮れ時に。
至福の時間です。



ここをベースに、宿のオーナーやその親戚、知人を通じて色々と情報を集めてもらう。

翌々日から村巡りをすることにして、
翌日からはまずはゆっくりと宿を堪能し、
車で5分ちょっと、歩いても30分ほどのビーチを満喫する。


ビーチへ向かう途中には村が1つ。この旅でドライバーをしてくれたオクタの家族や
親戚はここの村に住んでいる、とのことで村をまわり、家を見せてもらったり。
細々とした漁村の村、という感じだが子供達が元気良い。
訪れたタイミングでは米の収穫の後だったようで、どこの家も脱穀の準備をしていた。


スンバ島のイカット


ビーチは、というと、、、


少し手前まで車で送ってもらい、ジャングルを抜ける。


スンバ島のイカット

スンバ島のイカット

抜けるとそこは、





スンバ島のイカット









もう最高です。





ちょっとした湾になっていて、その内側は静かそのもの。

人が来ると言っても、ごくわずかに村の子供が遊びにくるか、
沖に漁師が来るか、オーストラリアからのサーファーが村に滞在していれば、その人達が来るか。
そんな程度でほぼプライベートビーチ状態。



島に到着した翌日は、島に慣れる、ということでこのビーチを満喫。





スンバ島 基本情報



言語はスンバ語で、英語を使える人はワインガプでもそう多くはない。
スンバ語とは言うけれど、広い島なので統一された言語ではないらしく、いくつかの言語に分かれるそう。
宗教はキリスト教が一番多く(オランダ植民地の影響)、あとはアニミズムで、若干だけイスラム教。

大型のホテルはワインガプに一軒だが、あまり良い話を聞かない。
(物売りが激しかったり、車の手配の時に良いドライバーをまわしてくれないetc...)
その他小規模のホテルや、海岸沿いにはサーファーを泊まらせるための簡易的な宿がわずかに。

両替はUSドルとは大きな銀行では可能だが、レートは極めて悪い。
バリでの両替が必須。日本円からの両替は不可能。
銀行ATMはワインガプ中心部には比較的多く、キャッシングは簡単。
(※情報は2013年6月時点のものであり、また極めて主観的です。ご参考までに。)



次はいよいよ、イカットの村の訪問へ。



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