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中国新疆ウイグル自治区

2015年 中国 新疆ウイグル自治区 憧れのカラコルムハイウェイと彼の地の手仕事



まさかこのおじさんも、自分が日本の民藝・手仕事の道具の店のwebで特集の表紙を飾るとは、
全く想像しなかっただろう…。これは烏魯木斉(ウルムチ)の街角で。


新疆ウイグル自治区には憧れを持つ日本人が多い。

沢木耕太郎「深夜特急」やNHKの「シルクロード」。
僕の場合はそれに椎名誠・宮脇俊三だ。
民藝の先人達も憧れた人は多かったようだが、かつては外国人が自由に旅行出来る場所ではなく、
そこへ行けなかった人達がほとんどだ。


中国新疆ウイグル自治区


新疆ウイグル自治区は、中国の最西部に位置し、なんと8つの国と国境を接している。
(モンゴル・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・アフガニスタン・パキスタン・インド)
中国、とは言いながらもユーラシア大陸の地図を見渡せば、ほぼその真ん中に位置する。

当然、歴史的文化的にこれらの国との関わりが深く、人種的にも非常に複雑な構成。

ウイグル族が最も多く、近年増え続ける漢民族(われわれが一般的に中国人だと想像するような人々)、
カザフ族、キルギス族、タジク族、回族、モンゴル族、ロシア族、タタール族…などなど。
主要な少数民族だけで13の民族と言われる。


省都の烏魯木斉(ウルムチ)は半数を漢民族が占めるが、その他の町へ出てしまうと、
果たしてここが中国なのか、さっぱりわからなくなるような雰囲気がある。
言語も(義務教育では北京語を習うが)、ウイグル人はウイグル語を話すし、
それぞれの民族がそれぞれの言葉を話している。

風景や文化、言語など含めると、今まで旅した中国の中ではもっとも中国だと思えない場所だった。




旅のルート



今回は実は嬉しい事に台湾行きなどでちょこちょこ貯めていたマイレージが貯まり、
成田ー台北ー烏魯木斉の往復のチケットをタダで手に入れる事が出来、
それが旅を計画するきっかけになった。


旅のルートとしては、

成田ー台北ー烏魯木斉ーカシュガルータシュクルガンーカシュガルー烏魯木斉ー台北ー成田
というルートになった。


新疆ウイグル自治区地図:




今回はウルムチ、カシュガル、タシュクルガンとたった3都市しか回っていないように思えるが、
ウルムチーカシュガル間は電車でも25時間かかるなかなかの距離。

この2年回っていた貴州省とは距離の感覚が違いすぎる。
(貴州省の旅の様子はこちらから。)


全く回り切れなかったのだけど、例えば他には、モンゴル・ロシア側のアルタイ。
カザフスタン側のイーニン。
そしてタクラマカン砂漠のホータン、アクス、コルラ。
甘粛省側から抜けてくればハミ。
パッと浮かぶそこそこの都市だけでもこれだけある。

どこもウルムチを起点にすれば行ける都市、町なのだけど、今回ポイントを絞ったのは、
憧れだった、パキスタンへ通じるカラコルムハイウェイと、その起点となるカシュガル。
そして、その地で見られる手仕事。


中国新疆ウイグル自治区




台北ーウルムチ 魅惑のフライト



午後、台北を飛び立った中華航空は、まず北に進路を取り、浙江省の温州、台州あたりを飛ぶ。
上海まで行くのか、と思うとその辺りから内陸、北西に進路を変え、
武漢のやや北から、西安の北へ。
このあたりから眼下に砂漠が見えるようになる。

いよいよ甘粛省に入り、嘉峪関あたりで日没を迎える。
万里の長城の西の端。

食事の時間でもないのに、シルクロードに沈む陽の美しさに思わずビールを頼む。
シルクロードに落ちる夕陽を眺めながらの一杯が、このフライトの最高のお土産だろうか。


その後も飛行機は敦煌、ハミのやや北を飛び、そしていよいよウルムチに着陸する。



他の地域からウルムチへ向かう路線がどんな時間にどこを通るかはわからないが、
このフライトはシルクロードに沈む夕陽が見られる、という点ではまことに優秀。
(しかし感動のあまり写真は無し。すいません。)




新疆ウイグル自治区 基本情報



新疆ウイグル自治区は省・自治区の中で国内で最大の面積を持つ。
その首府が烏魯木斉(ウルムチ)。

中国の中で最も西に位置し、砂漠の多い内陸の乾燥気候で、
朝晩の気温差も激しいし、夏は暑く、冬は寒い。なかなかに厳しい気候条件。


公共交通機関などは北京時間(日本ー1時間)だが、あまりに北京から離れており、
日の出日の入りの時間が違いすぎ、こちらではローカルの新疆時間(北京ー2時間、日本ー3時間)が
使われており、なかなかややこしい。
が、体感としては夏場日没が新疆時間でも20時頃のため(北京時間なら22時!)、
体はやはり新疆時間が合っているように思える。


ウイグル族を中心に、イスラム教徒が多いが、中東のようにけたたましいアザーンの音で
目が覚める、というようなことはない。


中国新疆ウイグル自治区


漢民族も多く植民してきているため、ウイグル族のレストランでは酒無し、
漢民族のレストランでは酒あり、とそんな感じでイスラム色が濃いが、酒には困らない。
(ここは個人的には非常に助かった。)


そんな新疆ウイグル自治区の旅。
まずは省府のウルムチからスタートします。





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