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ガラス工房清天 工房訪問
ガラス工房清天は沖縄の中部、読谷村に工房を構えています。
ちょうど当店で扱いのやちむん、北窯などのあるやちむんの里からも遠くない、
ひっそりとした住宅街の中に佇む工房です。
代表である松田清春さんを中心に、若手の職人さん4,5名といった感じの規模の工房です。
こちらの工房のガラス器。
(→琉球ガラスについて、詳しくはこちらから。)
炉の燃えさかる音を打ち消すかのようなラジオ。
汗が流れ出したら止まらない灼熱。
風通しがかなり良い工房に思えますが、
ただでさえ暑い沖縄でこんな暑い所で仕事をするとは、
と思わずそれだけで感心してしまうような環境。
松田清春さんはガラス作りは「優しさ」
だと言います。
男ばかりの工房で一日ガラスを吹き続ける。
それはちょっと見ただけだと体力仕事の
ように思えるのですが、(事実相当な体力
仕事でもありますが。)実は繊細な吹き加減、
繊細な道具使いが要求される仕事。
チームでガラスを吹くこの体制は実にリズミカル。
ある持ち場からある持ち場へ受け渡され、
それぞれは自分の持ち場をこなし、またタイミングを
見て、他の持ち場を補助する。
ライブ感たっぷりの工房はワクワクします。
量産の手仕事、とはまさにこういうことなのか、と。
機械生産とは違い、ちょっとずつ個性がありますが、
やはりそれが良い。
ここの工房はアパレルのセレクトショップなどにも
置かれていますが、なんとなくわかります。
伝統の仕事に、少しスタイリッシュさがあります。
ボッテリした、というよりは少し軽め。(雰囲気)
松田さんの言う「優しさ」が全ての品に表れている
のかもしれません。
水分や糖分を補給しながら、朝から夕方まで年中吹き続けます。
休憩時間には皆ぐったり。本当にキツい体力仕事です。
そうして出来上がる清天のガラスのコップや器。
当店では、沖縄らしく泡盛の瓶からリサイクルされる「クリア」と、
やはり緑の瓶からリサイクルされる「グリーン」の二色をセレクト。
琉球ガラスが「民藝」として広く知れ渡るようになってから数十年。
そんな時代を踏襲しながら、今のもの作りをする工房。清天はそんな工房です。
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