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赤穂緞通
(赤穂緞通の現役の織り手の一人、赤穂緞通 六月の阪上梨恵さんとその工房)


赤穂緞通(段通)



赤穂の塩で知られる赤穂(あこう)。


その町で江戸時代から作り続けられている木綿の手織りの絨毯が、
赤穂緞通(あこうだんつう)と呼ばれるもの。


児島なか(こじまなか)という一人の女性が、
讃岐国で出会った中国の絨緞に魅せられ、
26年もの歳月をかけて技術を研究し、赤穂緞通を完成させました。


ペルシャの絨毯や日本の鍋島緞通が使う織り機、竪機とは違い、
水平機(高機))で織られる赤穂緞通。

本当に児島なかという人がこういった絨毯の作り方を知らず、
手に入る資料や材料を駆使して赤穂緞通を完成させてたのだということが伺える。


素材も絨毯で一般的な羊毛(ウール)ではなく木綿。
綿糸であることがかえって、日本の暮らしには合ったようです。

赤穂緞通



赤穂緞通 六月 阪上梨恵さんの仕事




当店と赤穂緞通の出会いもまた一人の女性でした。

かつては海辺の町赤穂に、
工房が立ち並び、
産地として数多くの緞通を産み出していきましたが、
戦後は一軒のみになり、


赤穂緞通
(赤穂の海岸より、向こうには瀬戸内の島々が)


最後の織元の灯が消えようとしていた平成3年、
織り子の阪口キリヱさんを講師として織方技法講習会が開かれます。


その修了生の一人に師事したという、
阪上梨恵さんが、たまたま当店のお客様であり、
そんなご縁から工房に伺わせて頂き、赤穂緞通について教えて頂きました。



織り機や素材の特徴の他、
特に面白いのは、
「腰折れ鋏」という、刃の根元に角度を付けた握り鋏で、
「摘み」という作業を行うこと。

赤穂緞通
(織り途中の緞通を例に、腰折れ鋏の使い方を教えていただく)


これが赤穂緞通の一番の特徴で、
筋摘み、地摘み、仕上げ摘みと念入りな「摘み」によって、
模様の立体感と、生地のなめらかさが出ます。


赤穂緞通
(地摘みの作業)

赤穂緞通

(筋摘みの作業)
赤穂緞通
(筋摘みがされたことで模様は立体感を増し、迫力が出ている)


ザクザクと鋏を入れていく作業はリズミカルで傍目には面白いのですが、
実際はなかなかの重労働ですし、
織り手と鋏の相性もいろいろあるようで、
それによって緞通の仕上がりに個性が生まれるのだなと実感。



現行の赤穂緞通は阪上さんらの織り手により産み出されています。
基本的には一畳敷きのようなサイズで、
天然染めの糸をコツコツと絨毯に仕上げていくわけですから、
(一枚仕上げるには数ヶ月)
当然お値段もそれに見合ったものになりますし、
ポンポン在庫して販売、ともいきません。


また、阪上さんは古い緞通の手入れや修復も手がけられており、
手元にはヴィンテージの赤穂緞通の素晴らしいものがたくさん。


時代ごと、また他産地(鍋島や大阪の堺の緞通)との比較によって、
よりその個性を知ることができました。


赤穂段通 六月では、そうした新作と古作を織り交ぜて、
展示会を開催されています。

詳しくは赤穂緞通 六月のHPからご覧ください。



みんげい おくむらの扱う赤穂緞通



赤穂緞通それ自体を扱うのは簡単ではないのですが、
阪上さんに出会い、
Subsequence Magazine Vol.4の特集などでさらにその魅力に触れ、
どうにか皆さんに赤穂緞通を知ってもらいたいと考えた時、

赤穂緞通の流れを汲んだ椅子敷きの、
赤穂ギャべを紹介頂きました。


当店の2022年夏の展示会に合わせて、期間限定ではありますが、
販売をさせて頂きます。


赤穂ギャべについてはこちらから。





赤穂緞通(段通) 商品一覧


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Subsequence Magazine Vol.4

Subsequence Magazine Vol.4

4,620円(税込)

赤穂ギャべ 藤袴

赤穂ギャべ 藤袴

38,500円(税込)

完売しました

赤穂ギャべ 月の道

赤穂ギャべ 月の道

38,500円(税込)

完売しました


赤穂ギャべ かさね

赤穂ギャべ かさね

38,500円(税込)

完売しました

赤穂ギャべ 水面

赤穂ギャべ 水面

38,500円(税込)

完売しました

赤穂ギャべ 花喰鳥

赤穂ギャべ 花喰鳥

38,500円(税込)

完売しました


赤穂ギャべ 虺竜

赤穂ギャべ 虺竜

38,500円(税込)

完売しました


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