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読谷北窯 第106回 窯出し
2011年3月17日。
やや寒い沖縄の朝。
本日は読谷北窯の106回目の窯出しです。
年に5回焼かれるこの窯の2011年初の窯出し。
北窯の登り窯は13の部屋があり、それを四人の親方(宮城正享・與那原正守・松田米司・松田共司)が、
それぞれの工房に割り当てて器を入れて焼いていきます。
本日は焼き上がった器を窯から取り出す日。
松田米司工房でも準備に追われていました。
朝9時半、いよいよ窯出しのスタートです。
各窯の皆が一斉に部屋の口を開け、器を取り出していきます。
部屋の中が見え、徐々にうつわが姿を現してくるとワクワクします。
今回の焼き上がりはどうでしょうか。
各窯、なかなか良い、との声が聞こえてきます。
部屋の中に入ると、まだほんのりと熱が残ります。
窯は作業者と、窯の余熱でなんとも言えない雰囲気と熱気を帯びます。
松田米司さん、松田共司さん、宮城正享さん、與那原正守さん、それぞれの親方も
自分の部屋を確認に来ます。
左より宮城さん、共司さん、米司さん。
窯から出された器は少しずつそれぞれの親方の工房へ運ばれていきます。
我々お店の買付けのために丁寧に並べられていきます。
器が運び出され、少し工房の中に広げられた頃、ちょうどお昼の時間です。
米司親方と工房の皆さんと一緒に沖縄そばを食べに。
工房へは軽トラックいっぱいに器を積んで運びます。美味しいおそば。米司さんごちそうさまでした。右は米司工房の皆さん。
午後もひたすら窯からうつわを運び出します。
工房には徐々にうつわが並び始め、にぎやかになってきます。
米司さんの工房は手前の部屋にあったものが焼きが甘いものがありましたが、
その他の部屋のものは上々。
米司さん以外には、当店が仕入れる宮城さんのところも、共司さんのところも良いものが沢山出ています。
北窯のうつわらしい、元気一杯の絵付けをされたうつわが、処狭しと並びます。
自分の店の仕入れ以外のものも数百点は触って、色々と学びます、感じます。
おおらかで、健康的な沖縄のうつわはやはり良い。
部屋の中にすっかりうつわがなくなっても、工房は大忙しです。
米司さんの菊花唐草や飛びカンナのマカイもしっかり当店でも仕入れてきました。
丸一日過ごさせて頂いた松田米司さん、ありがとうございました。