みんげい おくむら トップページ > 過去の特集 > 2013年の特集 > 2012-2013 年またぎ九州買い付け vol.1 大分・小鹿田編 > 2012-2013 年またぎ九州買い付け vol.2 熊本編 |
ご注文方法のご案内をご覧ください
運営会社
株式会社 奥村商店
〒273-0005 千葉県船橋市本町6-19-8-602
お問い合わせ:orderinfo@mingei-okumura.com
電話:047-404-3960
(※買付や不在時は対応致しません。1人運営のため極力メールでの問い合わせに協力下さい。)
営業時間/平日 10:00〜18:00(土日祝祭日は定休日)
店舗責任者:奥村 忍
Copyright© 2010-2024 みんげい おくむら本店 All rights reserved.
2012-2013年 年またぎ 九州買付け vol2.熊本編
熊本では小代焼の窯元、瑞穂窯とふもと窯、
そしてふもと窯の陶工であり、自分の窯「まゆみ窯」を持つ真弓亮司さんにご縁を頂いており、
2012年はこちらにも度々お邪魔しています。
小代焼は小岱山を囲むように窯元が点在しており、小鹿田焼のような「集落」という雰囲気は無い。
どちらかと言うと、里山のふもと、のどかな景色が広がった土地。
熊本県ではあるけれど、地理的には福岡寄り。
山のふもとなんて言うけれど、意外と海までも距離が近い。そんな土地。
小代焼でもなく、民窯と呼ばれる窯でもなく。まゆみ窯。
まゆみ窯は不思議な窯です。小代焼ふもと窯のベテラン陶工として今もその力を発揮する、真弓亮司さん。
奥さんと2人でやっている「まゆみ窯」は小代焼を名乗る事もなく、
かと言って民藝ということを声高に歌うわけでもない。
淡々と、暮らしに合う器作りがそこにある。
そんなような窯です。
とはいえ、小代焼の伝統を守る窯、そしてそこに関わる人達の過ごして来た時間の中で培ってきた力は抜群で、
何よりも今の我々の暮らしにぴったりとくるそんな器を作ります。
今の暮らしにぴったり、というのは奥さんと2人でやっているから、というのも大きいでしょう。
家族のために食事を作る奥さん。そのアイディアがまゆみ窯には詰まっています。
土鍋が好評なのも頷けます。
秋には写真にある飴釉を使ったシリーズを作ってもらいました。これは定番でやっている土鍋や呉須のシリーズに
続いて、当店で密かなヒット商品となり、完売すると問い合わせが続く、嬉しい品でもあります。
→まゆみ窯の器を見る。
2013年はこれをさらに違った形に進化させ、新しいシリーズがお目見えすることになりました。
尽きないアイディア。探究心。小代焼ふもと窯。
小代焼ふもと窯では年末年始、色々と買付けをしてきました。
1月は井上尚之さんのスリップェアを中心とした仕事を。2月には伝統の小代焼が入荷する予定です。
広く言えばスリップなのですが、本人が意図してポン描きと呼んでいるシリーズにも大皿が入荷しました。
ポン描きのシリーズは型を使ったスリップウェアとは違い、ろくろで器自体を挽いたものにポン描きで模様をつけたもの。
器自体のどっしり感も全く違うし、描かれた模様の雰囲気も違います。
→小代焼ふもと窯 井上尚之さんの器を見る。
2月に入荷予定の伝統の小代焼も、現在完売中のものだけでなく、
新しい品も含め、たっぷりと入荷の予定です。
下の写真のように、ふもと窯は井上さんのお母さんが土地の暮らしをしっかり守っている、そんな印象があります。
お母さんの作る地元料理はとても美味しいのですが、
伝統の窯場でもこうした土地の料理や土地の言葉が失われていったら、その先どんな器を作るようになるのかな。と思います。
その土地にいることは、その土地を知り、伝えていくこともやはり大切なんじゃないか。
当たり前ですが、そんなことを思います。
12月下旬に伺った時はまさに窯に器を入れている最中。
2人が窯詰め、2人が釉掛け、とまさに切迫した状況の中、のんびりお邪魔してしまって申し訳ない限り。
あれ、これは焼き上がったらどうなるんだろう、と初めて見るようなものも多数。
1月に伺うとそれが焼かれ、出来上がっていました。
定番も、意欲作も、今年も目が離せない井上さん。
当店が2013年5月に行う予定の渋谷ヒカリエの期間限定出店にも面白いものを用意してもらう予定です。
自由に、マイペースに。小代瑞穂窯。
12月、暮れも押し迫って頃に窯を二回焚いた小代瑞穂窯、福田るいさん。
上の写真は毎年恒例の干支置物。(非売品)
(これはまだ未完成なのですが、可愛らしい完成品を1月に頂きました。)
独特のルックスと使いやすさに定評のあるポット。お客様リクエスト分がこの窯に入っていたため、
とても楽しみにしています。青の出方がとても好みで、安心してお客様へお届けすることができました。
買付けは、12月上旬に早々に完売してしまったものの再入荷や、印花シリーズ、楕円皿など
当店でも好評のものが再び揃いました。
→小代瑞穂窯 福田るいさんの器を見る。
1月、再び訪れ、るいさんとは地元のちょっと面白い、そして美味しいお店で夜遅くまで色々と話しました。
うちらしく、もっとるいさんやるいさんの器の魅力を伝えていけそうな、そんな予感。
ふもと窯の井上さん同様、ヒカリエの期間限定出店の際に持っていくものの話も進み、
春からの入荷がますます楽しみです。