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柳瀬朝夫鳩の箸置き


小鹿田焼 柳瀬朝夫さんの鳩の箸置き



2020年初頭に小鹿田焼の名工柳瀬朝夫さんが亡くなった。
それからしばらく経つ。


柳瀬朝夫鳩の箸置き
(2013年、柳瀬朝夫窯にて。本当にいつ行ってもろくろに座っていた陶工。)



現在、柳瀬朝夫窯は代替わりし、柳瀬裕之窯となって継続されているが、
残念ながら作られていない品がある。

それは、朝夫さんの没後も定期的に問い合わせがくる、
鳩の箸置きだ。


柳瀬朝夫鳩の箸置き


柳瀬朝夫鳩の箸置き


柳瀬朝夫鳩の箸置き



かつては窯焚き前になればこうやって鳩がずらりと工房に並んでいた。


晩年はその粗野な作りに磨きが掛かり、
自立しないものや、
およそ鳩とは呼べないようなものもあったが、

昔と今の小鹿田を繋ぐ名工そのものであるかのような存在であった。



改めて朝夫さんのことを想う時、
(亡くなり、窯ももう名前が変わっているのだが、
いっこうに過去の商品も消すことができない。これこそがみんげい おくむらにとっても
貴重な小鹿田焼のアーカイブなのである。)

稀有な陶工であったように思う。


柳瀬朝夫鳩の箸置き
(ある時の窯出しから。雲助やカラカラ型酒器を定番で作っていたのは朝夫さんぐらいだろう。)



いつ小鹿田にやってきても、
朝から晩までろくろに座っていた。


小鹿田が半農半陶から、専業になったのは、
自分たちぐらいからだった、
と小学校を卒業してこの道に入ったという陶工は昔に語ってくれた。


柳瀬朝夫鳩の箸置き
(2013年の夏。この日は僕の誕生日だった。小鹿田のそば茶屋で朝夫さんとビールを飲んだ。)



姿形がどんどん変わっていく小鹿田焼にあって、
(それが悪いことだと言っている訳ではない)
コロナのちょっと前までこんな陶工がいた、
ということは改めて、新しい小鹿田焼ファンの人たちに伝えておきたいのである。



おそらく、何万と作られたであろうこの鳩の箸置き。
元気にそれぞれの家庭で受け継がれていってほしい。





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