みんげい おくむら トップページ > 世界の民藝 > 中国の民芸 > 中国の陶磁器 > 中国福建省 徳化の磁器
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中国福建省 徳化の磁器
徳化窯(とっかよう)とも呼ばれる、
中国福建省泉州市徳化県の磁器の伝統産地。
明代、清代に特に栄えたとされ、
特に明の時代の白磁の美しさは素晴らしいものです。
この時代は仏像や香炉なども美術的価値が高く素晴らしいのですが、
茶器類やちょっとした雑器などもその美しさを十分に感じられるものです。
これは徳化の焼き物を、
明、清、民国、現代、と時代別に比べた時のもの。
時代ごとの違いが面白い。
現在も産地としては継続していますが、
時代を重ねるごとに原料にも変化があり、
現代の徳化の焼き物は土味(つちあじ)に面白みを持たない
均質なものが(ガス窯などで)焼かれています。
それに比べ、清、明のものは、
白が穏やかで、
焼きの表情もたっぷりとあり、
焼き物の面白さ、美しさがしっかりとある。
月餅を作るときに使われたという磁器の餅型も良い表情でした。
古い時代の薪の登り窯で焼かれた磁器類は、
現代の磁器に見慣れた我々に新鮮な感覚かもしれません。
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