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2011年・2012年ベトナム北部 少数民族を巡る旅2
ハノイを出て、陸路を進む。ぐんぐんと。比較的走りやすい道ばかりで安心する。
ホアビン省やソンラー省はタイ族(白タイ族と黒タイ族)が多く住んでいるが、
この人達はあまり民族衣装を身に着けておらず、頭にかぶった布がなんとなく
少数民族なのかなぁ、とそんなくらいのイメージが強い。
(よく見ると髪型など特徴はあるのですが…)
景色はどんどんと穏やかに。
山もあるけれど、山々をくぐって、盆地のようなところに集落があり、
どこも川が流れ、水が豊かで、とても豊かな自然に恵まれている事がすぐにわかる。
奥に見えるのは学校。水田がとにかく綺麗。
米食文化だというだけでなんとなく親近感が沸くベトナム。
車を降りて、あたりを散策。
ボーッとある村を1時間くらい歩いてみたり。
ふと軒先で箒を作っている家が気になって入ってみたら、
すぐ庭で鳴ってる柑橘の皮をナタで剥いてくれて。
むしゃむしゃ食べていると家族みんなが集まってきて、
今度はお父さんが地元の焼酎を。
真昼からやります。
大体、こういうところでは差し出された酒を飲むと、みんな本当に嬉しそうにしてくれる。
きっと、それだけで言葉や心の壁が1つ取り除かれるんだろうなぁ。
このあたりは皆、米焼酎。
きっと日本のものとそうアルコール度数も変わらないもの。
ただし、割らずにそのまま飲むので勧められるままやっちゃうと、けっこう後がキツい。
タイ族の暮らし ホームステイ
この旅でも、数回のホームステイをした。
そのうち1回がこの比較的平地に住む白タイ族の家庭だ。
タイ族は平地で、高床式の家屋に暮らす。
ホームステイさせてもらった家のある村は皆この様式の家に住み、
豚や鶏、牛を飼い、畑を持ち、自給自足の生活をしている。
そして民族衣装は普段は着ていない。
写真左上:泊まったお宅。右上:屋根から外にバナナの木。左下:家族の写真がどこの家にも。右下:ポリタンクは焼酎。
夕方、到着するとお茶を飲み、シャワーを使わせてもらう。
ここはお湯が出る。(もっと山の方に行くと電機が不十分でお湯が無いところもしばしば。)
さっぱりして、建物に戻ると(外の小屋にシャワー)、お父さん、お母さんが手分けして食事の準備。
この夜はごちそうだった。鶏、豚、犬肉(犬肉は歓迎でよく出されるよう)。
そしてポリタンクからペットボトルに移され、延々と注がれる米焼酎。
僕は写真中央あたりの、厚揚げとトマトの炒め物が大好きで、
これはもう、たまらない。
テレビからはベトナムの歌謡ショー。
食事が一段落すると、酔っぱらった元軍人のお父さんが、音の合っていないギターで
ベトナム歌謡を歌い出す。
そんな時間になると昼間の暑さも一段落して、高床式の家の隙間を通り抜ける風が気持ちよい。
お父さんの歌謡ショーが一段落すると、お開き。
蚊帳の中でぼんやりと一日のことを考えているうちに就寝。
夜中、何かの音で目が覚める。
風でバナナの葉が建物に当たっている音だった。
バサバサバサ、と。これが夜更けまで続く。
朝、起きると鶏がそこかしこでやかましい。
朝食前に村を一巡り、散歩する。
皆朝から仕事。
女性はお歯黒がよく目立つ。
こちらはお歯黒に慣れていないものだから、二カッと笑われると何だか不思議な感じがする。
勤勉で穏やかな彼らの姿になんだかとっても好感が持てる。
またいずれ戻ってきてのんびりしたい場所になった。
旅は更にラオカイ省に近づいていきます。