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2011年・2012年ベトナム北部 少数民族を巡る旅6
ラオカイ省には、黒モン族の暮らしを見に行きましたが、
他にも赤ザオ族や花モン族やザイ族などがいます。
美しい山や棚田を見ながら、のんびりと歩き、
村を巡り、人々の暮らしを覗き見る、というのは贅沢な旅だなぁ、と。
いつも思います。
赤ザオ族とザイ族。
サパの中心地でよく見るのは、黒モン族と赤ザオ族。
赤ザオ族はとても特徴的なので、すぐに見分けられます。
彼女らの民族衣装は、まず頭に赤い布。
ざぶとんのようなものを巻いている人、布を巻いている人。
そして前髪と眉毛を剃っています。(結婚した女性)
ただ、髪の毛自体は長く伸ばしていますので、うまく赤い布の中にしまっているそう。
中国から来たとされるザオ族はザオ語を話しますが、一部では漢字も使われているそうです。
(ラオスのレンテン族なんかもこれは一緒ですね。)
赤ザオ族は刺繍が得意とされ、ジャケット、パンツ(スカートは履かない)、
そうしたものに刺繍を施します。
頭やジャケットには銀やコインで装飾も付けられ、意外と重そうなくらいぎっちり付いている人も。
彼女達はいつもどこかに座っては刺繍をしています。
家で、町で。
続いて、ザイ族(Giay)。
この人達は2013年に旅したハザン省(Ha Giang)でもよく見かけます。
頭巾に、独特に青や緑、紫色のジャケット。
それに黒いサテンのようなつるつるのパンツ。
しかしこれは明らかに既製品なので、数十年前なんかは何を着ていたのかな。。。
お気に入りの宿 "Hmong Mountain Retreat"
Sapaに来る日本人も少なくないのですが、残念だな、と思うのは宿。
サパにはバックパッカーや現地の人が泊まる安宿から、
中級、高級ホテルまでありますが、
サパ自体にそれほど美味しいレストランがある訳でもなく、
なんとなくこういったホテルに泊まるのがつまらないな、と思っていた時に出会ったのがここ。
「Hmong Mountain Retreat」(モン マウンテン リトリート)
サパの町からちょっと離れたところにある絶景のホテルです。
Hill top bungalowsと称されるよう、棚田の上に位置し、部屋から見下ろす景色はまさに絶景。
部屋はシンプルで、ベッドに蚊帳に、サイドテーブルとランタンとゴミ箱と。
部屋の前にはベランダのように突き出した部分があり、昼はここで椅子に座ってボーッとするのも良い。
この写真のように、本当にシンプル。
しかし驚いたことにベッドリネン類が全て手紡ぎ手織りのふっかふかの綿。
訪ねればこれはラオスから宿用に入れてるらしいのだが(こういうのがベトナムで見つかれば本当に素晴らしい。)
実に心地よい。
上の写真はバンガローから別のバンガローを撮ったところ。
どこを切り取っても絵になる宿。
下の写真は朝焼け。
ドアを開けて蚊帳の中でボーッと。ボーッと朝焼けを楽しむ。
眼下の集落から鶏の声。
この宿が楽しいのは、サパへ行かなくとも、
この宿から歩いていくつもの村を探索することができること。
僕が泊まった時期はちょうど棚田の刈り取り直後だったのだけど、
(ちなみに冬季は水牛が死んでしまうほど寒いので(高地だし)休業となります。)
それでも散策は非常に楽しかった。
黒モン族、ザイ族、赤ザオ族の村を楽しむ事ができる。
宿の人に言えば、バイクタクシーや車を手配してくれ、サパに出る事もできる。
しかしちょっと歩けばこの絶景。
本当にたまりません。
宿は基本は朝食のみ。
頼めば夕飯はアレンジしてもらえます。(確かベジタリアンメニュー)。
マネージャーの女性は赤ザオ族。流暢に英語を話します。
彼女はザオ語、ベトナム語、英語を話すマルチリンガル。
しかし、彼女の英語は口頭だけ。読み書きはできません。
小さい頃からツーリストと話すことで身につけた彼女の語学能力。
少数民族の村の訪問のことなら彼女に聞くのが一番良い。
宿、共用スペースなんかはこんな感じです。
シャワーは共同。
ここの宿の素晴らしさはその環境や文化に対する配慮。
系列の宿もどこもベトナムの少数民族文化に対する敬意があり、素晴らしい。
穏やかに、ベトナムの北部少数民族カルチャーを楽しみたい方に是非お勧めの宿です。
次はいよいよこの旅も最後。
この旅の食。